新型コロナウイルス・後遺症について
■当院は2020年10月に神奈川県発熱等診療医療機関の指定を受け、
年末年始やGWも含め、できる限りCOVID-19を含めて発熱疾患の
検査、診療を行ってまいりました
2023年5月8日からCOVID-19が5類感染症に変更された後は
外来対応医療機関として診療を継続します
■5類感染症移行後、COVID19も一般的な感染症のひとつとして、
かかりつけ医で診療を行うべき疾患と考えています
「かかりつけ医が発熱を診てくれない」というケースをいまだ
耳にすることがありますが、それも含めてかかりつけ医を
選ぶことをお勧めします
■現在の感染傾向(オミクロン株以降)
・小児は重症化しにくい(統計から事実と考えられる)
・頻度は低いが、小児において感染後、川崎病に似た重篤な病態に陥るケースもある(MISC)
・成人は高齢者、基礎疾患を有する患者では重症化、死亡症例があり、
一般的な感冒(かぜ)と同等とは言い難い
・成人、小児とも、一定数の罹患者で、さまざまな感染後症状(いわゆる後遺症)を発症することがあり、そのリスクについてはまだ明らかになっていない(ワクチン接種者の方が後遺症発症率が低いデータあり)
・重症化率が下がったとしても、感染性の強い変異や、感染対策の緩和で患者が増えれば、重篤、死亡例が増える恐れはあり、注意が必要。
■オミクロン株以降の新型コロナウイルスの特徴
ウイルスも人間の上をいくスピードで進化しています
ウイルスの目標も子孫繁栄であり、感染しやすいように進化しています
・重症化率が下がった
→亡くなったり、重症化して入院した患者は他の人にうつしません
軽症でノーマスクで出かけてくれる方がウイルスに都合良いのです
・熱が出ない、すぐ下がる(喉の痛み、だるさだけの患者が多い)
→熱が出ると、病院に行く方でも、下がれば検査を受けない確率が上がります。陽性だと分かればモラルのある方は人にうつさない配慮をするでしょう
病院に行かないでくれた方がウイルスにとって都合が良いのです
■院内での検査体制について
・当院で実施している検査の種類
PCR法:新型コロナウイルスの遺伝子を検出します
当院では他項目PCRで実施しています(小学生以上)
NEAR法:PCRと同じく新型コロナウイルスの遺伝子を増幅させる検査です 15分程度で結果が出ます
抗原定性:ウイルスの特徴的な成分を検出する方法です
■後遺症外来について
新型コロナウイルスの療養期間(隔離機関)が終了しても咳が長引く、ホットフラッシュのような症状が出る、動悸がするなど様々な心身の症状に苦しんでいる方がいらっしゃいます。即効性のある治療は存在しませんが、症状に応じて有効とデータのある対症療法を行なっています。
ご希望の方は副院長の外来(原則火曜日、土曜日)をご予約ください。
■最後に、医師、看護師、事務スタッフも感染リスクの中、発熱診療の継続のために頑張っています。不安や苛立ちがつのる辛さはお察ししますが、受診時や電話でスタッフにきつい言葉をかけるのはご容赦ください。
